2021.02.07　父のもとへ行き、再び帰って来る

１．ヨハネ13:33-36

ユダが去った後、イエスは11弟子に言われた、「あなたがたは、これからわたしが行く所に来ることができない。互いに愛し合いなさい」「しかし後になって、ついて来ることになる」と。イエスが「行く所」は父の所だが、それは「場所」を意味するよりも「状態」を意味している。イエスの次の言葉で読み取れる。

２．ヨハネ14:1-11

「わたしが父におり、父がわたしの内におられる」（10-11）。「わたしが父におり」とは、イエスが神の御心（思い、考え、計画）に従順されることを表している。父に従順するから、父に受け入れられ、父の霊とイエスの霊が「共にいる、一つ状態になる」。この事は、地上でイエスが肉体をもっておられた時もそうであった。

３．ヨハネ14:16-17,18,20

「父は助け主（真理の御霊）をあなたがたに送って、あなたがたと共におらせてくださるであろう。それはあなたがたと共におり、あなたがたの内にいる」（16-17）。「あなたがたのところに帰ってくる」（18）。「その日、わたしが父におり、あなたがたはわたしにおり、わたしがあなたがたにいることがわかるだろう」（20）。つまり「助け主」（真理の御霊）は、ヨハネ16:15で、「父のものはみな、わたしのもの。御霊はわたしのものを受けて、それをあなたがたに知らせる」と言われたように、父（神）のもの、イエスのものを受けて、それをわたしたちに知らせ、また得させるために、わたしたちの霊魂に（「あなたがたの内に」）入り、宿られるのである。

だから、「あなたがたのところに帰って来る」（18）、「また来て」（14:3）とは、目に見える形でイエスが地上に来るのではなく、聖霊として人の霊魂の中に入ってこられることを言っている。黙示録3:20「だれでもわたしの声を聞いて、戸（心の戸）を開けるなら、わたしはその中に入って」とあるのは、この事である。

４．聖霊に来ていただくには

使徒5:32「神が、ご自身に従う者に賜った聖霊」とある。神、イエス・キリスト、みことば、どれであっても、これに従う「従順な心」があれば来てくださる。従順な心を持ち続けること。「カナの婚宴」（ヨハネ2章）で、イエスの言葉に従順して水を瓶に入れ、次に料理頭のもとへ運んだ僕たちのように。すると水を運ぶ途中でブドウ酒に変わった。従順な心で、みことばに従っていくと、聖霊（神のブドウ酒）が心に宿られる。