2021.08.01　復活後のイエスが語られた三つの事

①わたしは死んだが、見よ、復活し、生きている。この事実を見て、信じなさい。

復活された日曜の朝、墓の近くで無名の女たちに現われ、マグダラのマリヤに現われ、午後、エマオの村に向かう二人の弟子に現われ、夜、十人の使徒に現われた。これは、「見よ、わたしは復活して、生きている」という事を見せるためであり、復活預言の言葉を信じさせるためであった。使徒トマスは日曜の夜、一緒にいなかった。他の使徒たちからイエスの復活を知らされたが、「わたしは、この目で確かめ、この指で釘と槍の傷跡を確かめるまでは信じない」と言った。一週間後の日曜日、イエスは再び使徒たちの集まりに現われ、トマスに言われた。「あなたの目で確かめ、あなたの指を傷跡に入れてみなさい」。トマスはその場にひれ伏し、「わが神、わが主よ」と叫んだ。イエスは言われた、「見たので信じたのか。見ないで信じる者はさいわいである。信じない者にならないで、信じる者になりなさい」と。神の言葉は「見えず、手でつかむこともできない」が、それを信じる者を神が喜ばれ、祝福を与えられるのである。

②すべての国民に福音を伝えなさい。伝える力となる聖霊を受けなさい。

福音とは、イエス・キリストによる「神への罪の赦し」と「霊魂を救う、聖霊による神の言葉の霊的命、霊的光を霊魂の中に受け取っていくこと」である。聖霊については、おもにイザヤ、エゼキエルにより語られている。使徒たち、その他120名が聖霊のバプテスマを求めて祈り続け、五旬節（過越の祭から50日目、ペンテコステ）の日に、激しく聖霊を受けた。

③わたしの羊と小羊を養い、飼いなさい。

これはペテロに言われた言葉だが、すべての弟子にも言われた。未信者に対する「証の力」を与えるのは聖霊であり、信者を教え、養育する力を与えるのも聖霊である。 コリント第一2:10-14に、神の思いを知るのは聖霊である。聖霊以外にないとある。聖霊によって神の言葉とわざの意味を悟り、解釈し、判断する。聖霊に教えられ、悟らされた霊的真理、霊的命と光を知らせ、伝え、教えるのである。
ペテロ第一1:23「あなたがたが新たに生まれたのは、神の生ける御言葉（聖霊に教えられた御言葉）による」とある。同2:1-5に、「霊の乳（霊魂を救い、養い、育てる神の霊的な命と光）を慕い求めなさい。それによって霊魂が霊的に育ち、霊なる主が住まわれる『霊の家』に築き上げられていく」とある。これが「霊魂の救い」である。