2021.02.28　御名と御言によって求める

ヨハネは「ヨハネ第三の手紙」2節で、「あなたの魂がいつも恵まれているのと同じように、あなたがすべての事に恵まれ、かつ健やかであるように」と書いた。この「すべての事に恵まれ」は、ヨハネ14-16章の中で、イエスがくりかえし5回も言われた言葉、「わたしの名によって願い求めるなら、何でも与えられる」から来ているといえる。

聖霊の働きは、先週話したように、まず「わたしたちの霊魂の中に働いて」、神の言葉に目覚めさせ、悟らせ、生かし、正しい道へ導き、神と教会のために用いようとされる。そして、さらに「わたしたちの霊魂の外に対しても働かれる」。わたしたちはイエスの名によって何を願い求めるのか。イエスはマタイ6:9-13で、この事を祈りなさいと教え、自分の必要を祈る前に、まず神が求めておられること（神の必要）を優先的に祈りなさいと言われた。神を優先するなら、神はわたしたちの必要を満たしてくださる。この事を信じる人、悟る人はさいわいです。

「イエスの名によって願う」とは、イエスは万物を支配する権威をもつ方であり（エペソ1:22、マタイ28:18）、イエスにできないことは何もないと信じる強い信仰をもって祈るということです。イエスの名への強い、そして持続的な信仰に神が応え、聖霊さまが万物に働きかけて、種々の奇跡を生み出されます。例）使徒3:16。

もう一つ、ヨハネ15:7が大切な事を伝えています。「あなたがたがわたしにつながっており、わたしの言葉があなたがたにとどまっているなら、何でも望むものを求めるがよい」。「イエスにつながる」とは、「わたしが父におり」とイエスが言われたのと同じです。100%信頼して、自分をゆだね、自分をささげ、従順する事です。すると聖霊さまが、「願い」を与え、その「みことば」をも示してくださいます。その「み言葉」を心に受けとめ（頭ではありません）、意識から離さず、そのようになると心に信じ、信仰告白していくのです。先週話したヨシュア6章の「エリコを獲得するための戦い」のように、持久戦になる場合が多いから、「最後まで望みを持ち続けるためにも、（初めと）同じ熱意を示し、信仰と忍耐とをもって、約束のもの（主が語られた言葉の実現）を受け継ぐ人々に見倣う」（へブル6:11-12）。これらのほとんどの事は、祈りの中で神に対してなされることです。願い事が次々実現するよう、よく学び、そしてよく祈る人になりましょう。「望みを抱いて喜び、患難に耐え、常に祈りなさい」（ローマ12:12）。