2021.11.21　道・真理・命としてのイエス・キリスト

先週ここに、99歳で亡くなられた瀬戸内寂聴さんのことを少し紹介しました。同じ99歳で3年前、主のもとに召されたアメリカの福音伝道者ビリー・グラハム師のことを紹介します。高校生の頃から福音を語っていました。大学を出て、地方の教会の牧師となり、後にVisionを与えられ、大衆伝道者になって、大きなスタジアムで何万人もの人々に語り、何千何万もの人をキリストへ導きました。世界を駆け巡り、日本にも1956年から94年まで4度来られました。東京の武道館、後楽園球場、東京ドームなどで説教されました。わたしたち夫婦も80年、大阪の日生球場でグラハム師の張りのある鋭い説教を聞きました。グラハム師はステージの上に、「わたしは道であり、真理であり、命である」のキリストの言葉を掲げて、大群衆に説教されました。

左の「道」と右の「命」。どちらも「真理」、すなわち神からのものという意味です。道とは、神への罪と不義を赦し、義を得させる道です。神は人間の創造に先立って地球、大気、太陽など、人間の生存環境を創造されました。人間はみなその恩恵を受けています。自然の恵みではなく、神の恵みです。にもかかわらず、多くの人が創造者である神に背を向けているのです。イザヤ書1:2-4は、その人を罪びと、不義な者と言っています。キリストは、その不義な者を赦し、義とするために来られました。人間の身代わりとなり、十字架につき、神の「さばきを受けた」のです。このキリストを「救い主」と心に信じる者は、罪・不義が赦され、義とされます。

神はイエス・キリストを復活させ、天に引き上げ、聖霊を与えました。使徒行伝2:32-33。聖霊は「いのちの霊」、「真理の霊」と呼ばれ、神とキリストに「信仰による従順」をささげる人に与えられます。創世記1章に、「地」のまわりを神の霊が覆い、地に「光とことば」」が与えられて、形なく、むなしく、闇状態だった地が、次第に形ができ、中身ができ、良い方向に次々に様変わりしていったと書かれています。同じように、神とキリストに従順するなら、わたしたちの霊魂に聖霊が「光」と「みことば」をくださいます。その光とみことばを受け入れ、感謝するなら、それらがわたしたちの心と霊魂の闇、歪み、不足を追放し、キリストの「命と光」で新たに形成していかれます。キリストの義と命を得ましょう。