2020.04.12　復活

使徒行伝2:32-33に、「神はイエスを復活させた」「イエスは神の右にあげられ、父から約束の聖霊を受けて、それをわたしたちに注がれた」とある。ペンテコステの日（イエスの処刑日・過越日から50日目）に聖霊を祈り求めていた120人に激しく下ったことを言ったのである。聖霊はいまも切に求める者に与えられる。イエスの復活は神の働きによる。自然や人間の働きではない。神はアブラハムが信じたように、「死人を生かし、無から有を呼び出す（生じさせる）方」（ローマ4:17）である。彼と妻は何十年も子がなかった。すっかり諦めていた。ところが神の奇跡により、彼100歳、妻90歳でイサクが生まれた。イサクの子がヤコブ。ヤコブは物的祝福を得ていたが、神の「霊的祝福」を求めて神の御使と夜通し取っ組み合いをして勝った。御使は彼にイスラエルの名を与え、彼を祝福した。神がアブラハムに約束した祝福。そしてヤコブが受けた祝福とは何か。ガラテヤ3:14に、それは「聖霊である」とある。聖霊を軽く見てはいけない。

マタイ16:19に、イエスがペテロに「天国の鍵を授けよう」と言われたとある。「天国の鍵」とは何か。鍵は開くために用いられる。天国（神の国）の「霊的いのちと光」を開いてわたしたちの霊魂に示す鍵は聖霊である。詩篇119:130 「み言葉が開けると光を放って、無学な者に知恵を与えます」。「無学な者」とは、み言葉を読み、聞いても、その意味がよくわからない、あるいは正しい解釈ができないことを言う。コリント第一2章にあるように、聖霊によって知らされなければ、神のことを正しく知ることができないのである。世の学者に聞くよりも、聖霊とみ言葉に聞くべきである。

神がイエスを復活させ、聖霊を与えたのは、イエスが神と神の言葉に従順だったからである（ピリピ2:8-9）。自分を神にささげた（マタイ26:39）。わたしたちも彼に倣って、神に自分をささげ、み言葉に従順するなら、復活を与えられ（ローマ6:5,8）、聖霊を与えられる（使徒5:32、マタイ16:24-25）。

復活には三つの側面がある。ヨハネ第三の手紙2節に、「霊魂が恵まれ・すべてのことに恵まれ・健やかであるように」とある。もっとも重要なのは「霊魂の恵み（祝福）」である。聖霊がそれをもたらすとエゼキエル37章、47章にある。「すべてのこと」とは、わたしたちが直接かかわっていること。これも聖霊の働きによる。ヨシュア1章、詩篇1章に方法が語られている。「健やか」は肉体の健康のこと（ローマ8:11）だが、それだけではない。肉体には寿命がある。神は「霊のからだ」（コリント第一15:45,40）を用意された。それは病み、老化し、死ぬなど一切ない。