2023.06.04　ペンテコステ特別礼拝から学び、実践したこと

6月4日の「ペンテコステ特別礼拝」で講師の野田勝利牧師が午前と午後の2回、聖霊の働きについてわかりやすく、印象深く語ってくださった。いずれも「使徒行伝」からで、午前は、信仰と聖霊に満たされたバルナバを取り上げ、彼とパウロの関わりから見える聖霊の働き、愛、謙虚さ、福音宣教への積極性、困難にめげない強靭さなどを語られた。午後は、ヘロデ大王の息子による迫害でヨハネの兄弟ヤコブが殺され、ペテロも殺されかけたが、教会の熱心な祈りにより、神が御使いを用いて、牢獄からペテロを救出されたことを語られた。

聖霊といえば異言というふうに、ペンテコステ系教会では語られ、思われがちだが、聖霊の働きはさまざまあることをいま一度知る機会となった。午後の「ペテロ救出」は、トム・クルーズ主演の映画『ミッション・インポッシブル』（通常、不可能と思えるような事をやりとげる使命につくこと）のようなものだった。ペテロの場合、両足を鎖でつながれ、両脇を兵士が見守り、しかも外に出るのに通路ごとに鉄の扉があって、合計三重になっていた。しかし御使いは夜中、事もなげにそれらをすべて解除し、ペテロを外へ出した。女中のロダがペテロを見て、喜びのあまり、戸を開けずにそのまま中へ引き返した。ルカはロダを「まぬけ」と書かず、「喜びのあまり」と書いた。ここにも聖霊の思いやりが見られると語られた。

囚われからの解放。これは神、キリスト、聖霊に共通する主要な働きである。イスラエルの「出エジプト」、「バビロン捕囚からのユダヤ人の解放と帰還」は旧約時代の主要な神の働きだった。キリストと聖霊は、「霊魂の囚われ状態」からわたしたちを解放してくださる。自分が「何に囚われているのか」わかっていても、自分では抜け出せない人がいる。主（神・キリスト）に「より頼む」なら、主が解放を与えてくださる。またある人は、自分は何にも囚われてなんかいないと思っている。じつはその思いに囚われていることに気づいていない。わたしはまちがっていない、不自由もないと言っているが、気づいていないからである。はっきり黙示録3:17がこの事を指摘している。

午後のメッセージのあと、みんなで前に出て祈った。それからひとりずつにマイクを渡し、「鉄の扉よ、開け！」（Open The iron gate!）と力強く宣言してもらった。自分の中の事でもいいし、親しい人の中にあるものでもいい。それから主が解放してくださる事を信じて、イエスの名によって「解放されよ」と大胆に宣言した。いい経験だった。