2023.07.23　あなたは国を出て…わたしが示す地に行きなさい

神のこの声を聞いて、アブラムは妻と甥のロトをつれ、ハランの地を出た。わたしたち夫婦も1965年6月、母教会の京都福音教会（藤林邦夫牧師）で結婚式を挙げた後、九州大分の家内の実家に報告に行き、四国に渡り、高松に来て、県庁・日赤と香大の間の古アパートの一室に住んだ。結婚届を出し、高松市への転入手続きをした。二か月後、近くの平屋に移った。ここに本籍を置いた。10年間、開拓伝道が続き、数年おきに5回引っ越した後、10年目に上之町2丁目に50坪の土地を購入し、約50坪の木造二階建、教会兼住居を建てた。牧師夫婦を含め、什一する人が9名ほどだった。借家を「出て」、自前の土地・建物に移った時は大きな喜びがあった。上之町で30年間過ごした。この間に世の中は車が増え、車社会へと移行して行った。駐車場がないと人が来られない。「主よ、200～250坪の土地を与えてください」と心で祈り、1995年から資金をプールしていった。2002年2月、約600坪のいまの土地を購入。翌年、新会堂を建て、12月末に入堂礼拝をもった。数年後、金融機関からの融資と教会債への返済を完済した。この時も、前回よりもさらに大きな喜びがあり、さらに力づけられた。主は目に見えないが、確実に働いておられる。

次は土地・建物ではなく、教会の中身が変わること、「そこを出て、主が示される地に行く」ことを求めた。それは「父は霊とまことをもって礼拝する者を求めておられる」（ヨハネ4:23-24）の「みことば」との出会いだった。その後、「幕屋における諸器具の配置」から霊的真理を教えられた。燔祭の祭壇、聖所（燭台とパンの机、香の祭壇、至聖所）について何度も語った。もう一つは、「主のみ名があがめられるように祈りなさい」（マタイ6:9）との出会いである。いまTCCは礼拝で何人が主をあがめているのか。高松、香川ではどうか。がく然となる。「この町にわたしの民がおおぜいいる」、「主はご自分の民を集められる」、「わたし自ら羊を尋ねて、捜し歩く」、「わたしの羊は、わたしについて来る。彼らに命を得させる」、「あなたがたを人間をとる漁師にしてあげよう」。これらの「みことば」を改めて示され、心に希望、信仰、祈り、期待を起してくださった。

いますでに何人かの兄弟姉妹たちが、この「二つの願い（目ざすもの）」を自覚して、祈りつづけてくださっている。目ざすものを心・霊でしっかり捉え、揺れ動かず、守り、主は必ず働かれると信じて、栄光を主にささげつづけていくなら、栄光を見るようになる。