2020.01.26　神の国で一番偉い人

１．マタイ17:24-27

ある時、収税人がペテロの家に来て、イエスも税を納めているのかと尋ねた。ペテロは、納めておられますと答えた。収税人はそれ以上何も言わず、帰っていった。後でイエスが、「この世の王は自分の子からも税を徴収するのか」とペテロに言われた。ペテロは、「自分の子からは徴収しません。子以外の者から徴収します」と答えた。すると、「海へ行って釣り針で魚を獲りなさい。最初に獲れた魚の口に銀貨が一枚入っている。それを二人の税として納めなさい」と言われた。ペテロがそのとおりにすると、言われたとおりだったので彼は身震いするほど驚いた。

人にはできる事とできない事があるが、神にはできない事が何一つない。神は太陽・地球・月・大気を創造し、地球環境を整え、あまたの植物・動物すなわち生物を創造し、人間を創造して、それらが生存できるようにされた。偉大な叡智と能力を有するお方である。人間もまた数々の文明社会を生み出してきた。神が人間に「神のかたち」（霊）をお与えになったからである。

キリストは全能の神に全面的に「より頼む」生き方をされたので、神は彼に神の啓示を与えた（神の知恵・知識、働き・力を示された）。彼はそれを信じ、全面的に従われた。だから不思議・意外なこと・奇跡が起こった。神のみわざである。「父がわたしのうちにおられて、みわざをなさっているのである」（ヨハネ14:10）。

２．マタイ18:1-5　

「天国ではだれが一番偉いのですか」との弟子の質問に答えて、イエスは「幼な子」を真ん中に立たせて言われた。「心を入れ替えて、幼な子のようにならないと天国に入ることはできない。自分を低くする者が天国で一番偉いのである」と。「自分を低くする」とはどういう事を言うのか。また、だれに対してそうするのか。神に対してである。キリストのように、全面的に神に頼る。人間的な経験や知識だけに頼らない。幼な子が親に頼り、依存しているように。一見弱々しく見える。そこがターニングポイント（転換点）となる。神に依存すればするほど、その弱いところに神の知恵・知識・力・働き（みわざ）が現わされる。結局、幼な子のような、「神に全面的に依存する人」が天国（神の国、神の世界、神が所有しておられるもの）をより多く受け取る。だから、その人が一番賢い、一番偉い（多く受け取る人）となる。「天国は激しく襲われている。激しく襲う者たちがそれを奪い取っている」（マタイ11:12）。