2023.01.22　神のご計画を知り、用いていただこう

わたしは最近、米国のNASAで出版された『太陽と地球そして地球の大気』という本の日本語版を読みました。「地球上の生命は太陽の多様な恩恵を受けている」と冒頭にあります。著者は、太陽と地球を一つのシステムとして捉え、太陽が地球に与えている、さまざまな影響を科学的に調べている学者、研究者です。

旧約聖書の「創世記」第1章に、神は「天と地」、すなわち太陽と地球を創造し、諸生物と人間を創造されたとあります。神は人間に、神の「かたち」（霊魂）を与えたともあります。人間がこれまで必要に応じて、多種多様な「もの」を造り出してきた事は、神の創造能力を受け継いでいる証です。人間は神の能力と性質をもっています。

第2章に、神は人間を「エデン（歓喜）の園に置いた」とあります。恵まれた生活環境に置かれました。だがそれ以上に重要だったのは、神との「霊的な交流」があったことです。人間同士の交流も必要ですが、それだけではお互いが完全に十分満たされるまでには至りません。人間のレベルを超えた「神との交流」が必要です。現代人はこれが欠けています。だから、お互いの心と霊魂の奥底が浅く、弱いのです。むなしさ、不安、渇き、不満、怒りがいつも潜在的にあります。いつからそうなったのでしょうか。

第3章に原因が書かれています。目先の欲望に走り、神の言葉を軽んじたので、神の信頼を失い、神との霊的な交流が断たれました。ここから神の「人間への救い」が始まります。第4章以後は、神の言葉に「従う者」と「従わない者」への「神の対応」が語られます。従う者に、「救い」（神との関係の回復と祝福）が与えられます。第6章のノア、第12章のアブラムは「従った人」です。神は彼の子孫（ヤコブ＝イスラエル）に救いを与え、神の救いの計画に用いようとされます。ところが後代のソロモン王の時、偶像がイスラエルに入るようになり、イスラエル王国は破滅に向かいます。神は、新しい王としてキリストを立て、彼によって新しい王国を建てることを預言されます。イザヤ、エレミヤ、エゼキエル、ダニエルらがその事を語りました。キリストが歴史の舞台に登場します。新約（新契約）時代の始まりです。キリストに「結びつく者」はだれであっても「神の民」とされ、彼に聞き従うことで「救い」（神との関係の回復と祝福）を受けます。神との霊的交流により、霊魂に神の命と光を受けます。神の民となる人が教会に導かれるように祈りましょう。その人たちが同じく「救い」を受け、共に神をほめたたえていきましょう。