2021.07.18　復活の朝

日曜の朝6時頃、まだ夜明け前に、マグダラのマリヤら女三人が香料と香油をもって墓へ行った。だれが墓穴の石を除けてくれるのだろうかと心配していたが、神が御使を遣わして石を除けさせた。神は人を用いるが、天使をも用いられる。石はイエスのために除けられた。墓の中に御使がいて、女たちにイエスが復活されたこと、ガリラヤへ行かれ、そこで弟子たちと会われることを告げた。三人は怖れ、喜びながら、弟子たちのもとへ走った。

復活の朝の出来事を書いた四福音書は、一部わかりづらさがある。そこで推測を加えて整理する。ルカ24:10に、「マグダラのマリヤら三人と彼女らと一緒にいたほかの女たちも、この事（イエスと出会ったこと。聞いた言葉）を使徒たちに話した」とある。つまり、三人が先に走って帰り（マタイ28:8）、その後ほかの女たちが続いた。この女たちが途中、イエスに出会った（マタイ28:9）。これが推測である。弟子たちは彼女らの報告を、「愚かな話だ」と思い、信じなかった（ルカ24:11）が、ペテロとヨハネは墓へ行った（ヨハネ20:3）。亜麻布だけが残っていたので二人は不思議に思いながら帰って行った。

マグダラのマリヤは二人の後からもう一度墓へ戻った。そこでイエスから「マリヤよ」と声をかけられた。それは、「あの方をわたしが引き取ります」と彼女が言った直後だった。マリヤの熱い思いと行動に、主が感動されたのではないか。「七つの悪霊を追い出してもらった女」と呼ばれていたが、「復活のイエスに墓で出会った女」と呼ばれるようになるだろう。彼女らがせっかく用意した香料と香油は使われなかったが、復活のイエスに出会ったことで十分報われた。主のため、教会のためにした働きが報われず、徒労だったかと思われる事がある。だが、必ず報われる。コリント第一15:58「あなたがたの労苦が無駄になることはない」。いまのこの土地、会堂も神によって報われた。300名礼拝への信仰と祈り。きっとこれも報われると信じよう。

弟子たちは女たちの報告を「愚かな話だ」と言って信じなかった。後でイエスに叱られた。復活は常識的なことではなく、神の働きである。神が予告されたことは必ず成し遂げられる。それを神の真実という。パウロは、ローマ行きの船が途中大嵐に遭い、皆が絶望視した時、「元気を出しなさい。万事はわたしに告げられたとおりに成っていくと、神（の真実に）かけて信じている」と励ました（使徒27:25）。船は破船や沈没を免れ、イタリア半島南端のシシリー島の南の小島（マルタ島）に漂着した。全員無事だった。