2020.01.12　光り輝くイエスを見たペテロ、ヤコブ、ヨハネ

マタイ16:13-28

イエスは弟子たちに、「あなたがたは、わたしをだれと言うのか」と尋ねた。するとペテロが、「あなたこそ生ける神の子キリストです」と答えた。イエスは、「その事をあなたに示したのは、天の父だ」と言われた。父からの啓示を受け、それを信じ、告白する。これをイエスは岩に譬え、この岩の上に「わたしの教会を建てる」と言われた。教会が建て上げられていくためには神の啓示が必要な事がわかる。そして、神の国が開かれ、啓示されるための鍵とは聖霊である。イエスはこの後、神の子キリストがどうなるのか。何をするのかについて語られた。十字架の死と復活、そして聖霊の授与（使徒2:32-33）である。聖霊の授与について、24-25節で、自分の命（思い・考え・感情）を捨てて、イエスに従う（イエスを受け入れる ヨハネ1:12）、たとえそれが自分にとって「十字架」であるとしても、それを嫌わず、負うなら、自分の霊の中に聖霊の命（思い・考え・感情）を見出すようになると語られた。たとえ人が全世界を手に入れたとしても、聖霊の命をもたなければ、何の得になろうか。終末になって、イエスが御使たちを従えて来る時、実際の行いに応じてそれぞれに報いると語られた。

マタイ17:1-9

6日後、ペテロ、ヤコブ、ヨハネをつれて高い山に登られた。三人はそこで、「光り輝くイエスの姿」を目撃した。ヨハネは黙示録1章で、もう一度、「光り輝くイエス」を幻で見た。手に七つの星（七人の御使）を持ち、七つの燭台（七つの教会）の間に立っておられた。続く2-3章で、七つの教会がそれぞれキリストに評価され、報いを受けることが記されている。全世界のすべてのキリスト教会も終末にキリストから評価を受け、それぞれに報いを受ける。その時は「光り輝くキリスト」であり、教会を鋭く見抜かれる。金・銀・宝石、すなわち聖霊とみことばによって建てられた教会か、それとも木・草・わら、すなわち人間的な思いによって建てられた教会かを見抜かれる。

「すべての人を照らす、まことの光」（ヨハネ1:9）であるイエス・キリストは、人の罪（神に対する罪）が赦されるために十字架にかけられ死なれた。その後、復活され、昇天され、神から聖霊を授与され、真剣に求める者に聖霊を与えられた。いまもそうである。この聖霊が、神の道・真理を悟らせ、人の霊に神のいのちを与えて生かし、神とキリストに仕えるように導かれる。聖霊を受け、心の内と外において聖霊に働いていただき、霊の家に築き上げられる（ペテロ第一2:5）ことが、すべてのキリスト者に求められている。