2021.02.21　岩の信仰を与える聖霊

イエス・キリストはヨハネ14:16-17で、「助け主（真理の御霊）が送られ、あなたがたのうちにいるようになる」と言い、20-23で、「御霊が、あなたがたのところに来る日には、わたしが父におり、あなたがたはわたしにおり、わたしがあなたがたにおることが、わかる」（20）、「わたしの言葉を守るなら、父とわたしはその人のところに行って、その人と一緒に住む」（23）と言われた。つまり、父とイエスは聖霊として、わたしたちの内（霊）に来てくださり一緒に住んでくださるのです。

聖霊さまは、わたしたちが自分を委ね、みことばに従わせるなら、来てくださり、二つの働きをされます。一つは、みことばを知らせ、悟らせて、霊魂を眠りから目覚めさせ、「生き返らせ、正しい道に導かれる」（詩篇23:3）。ペテロ第一2:2,5にある、霊魂の霊的成長、すなわち「霊の家に築き上げられる」のです。かつては幕屋とか宮と呼ばれ、集団的にはエルサレムと呼ばれたが、各個人の霊の中に住まわれるようになってからは、家と呼ばれるようになった。また、マタイ7:24-25にあるように、サタンと世から来る、さまざまな誘惑や困難に出会っても、動かされたり、倒れたりしない「岩の土台」を与える働きをされます。真理の御霊と呼ばれるように、聖霊は「みことば」（真理）を「教え、思い起こさせ」（14:26）、「真理に導き」（16:13）、「イエスを証される」（15:26）。

その第一歩は、「罪・義・さばき」（すなわち十字架のイエスの意味）を悟らせ、「世の人の心の目を開かせる」（16:8）。クリスチャンであればだれでも十字架のイエスの意味を知っていると思っているが、頭で知るのと、聖霊によって深く心と霊に知らされ、悟るのとでは大きな違いがあります。聖霊による場合、イエスへの感謝が深く、彼を心から愛するようになり、従うようになります。ローマ8:35にあるように、たとえ困難が生じても、彼から離れたりしません。簡単に離れていくのは、頭で知っただけだからです。「聖霊によらなければ、だれも『イエスは主である』と言うことができない」（コリント第一12:3）とあります。この言葉から、イエスを主と告白すれば、聖霊を受けていると教える人がいますが、それは誤解です。信仰で告白するのと、聖霊による悟りを得て告白するのとでは違います。前者は「砂の上の家」、後者は「岩の上の家」です。人から出た信仰は砂で崩れやすい。「岩」は、マタイ16:17にあるように、父の霊によって啓示されたことを告白するものです。

聖霊によって教えられ、目が開かれ、導かれ、知らされた人の信仰は、「岩」（マタイ16:17-18）であり、「石」（ペテロ第一2:5）です。崩れたりしません。どこまでも主を愛し、主に従います。このような人を生み、育て、用いるために聖霊が来られるのです。