2024.06.30　TCCが掲げる目標

　「賞を得るように走りなさい」「朽ちない冠を得るため」「わたしは目標のはっきりしないような走り方をせず、空を打つような拳闘はしない」（コリント第一9:24-26）。パウロ先生はそう言いました。先生が言う「賞」とは、「朽ちない冠」すなわち、キリストによる「霊魂の救い」です。ギリシャのオリンピックマラソンでは、優勝者の頭にオリブの小枝で編んだ環を被せました。栄誉のしるしです。だがそれは「朽ちる冠」でした。この世が与える、あらゆる種類の名誉ある冠も同様です。神とキリストから与えられる冠だけが「朽ちない冠」なのです。

　「霊魂の救い」を、もう少し具体的に言うと、聖霊によって、わたしたちの霊魂に「みことば」が与えられると、その「みことば」に内在する霊的命と霊的光が霊魂に救いをもたらし、詩篇23:3にあるように、「霊魂が生かされ、正しい道に導かれていく」のです。光とは、それまで気づかなかったことが気づくようになること、分からなかったことが分かるようになることを言います。とくに、神と神の世界（国）の事に関して気づくようになります。すると心の世界が大きく広がります。日常の諸事に、くよくよしたり、腹を立てたりしなくなります。みなさんの霊魂に「みことば」の霊的命、霊的光がどれほど入っているでしょうか。20％以下ですか。20-40％ですか。40-60％ですか。それ以上ですか。

　「霊の乳を慕い求めなさい」「それによって成長し、救いに入るようになるためです」「霊の家に築き上げられなさい」（ペテロ第一2:2,5 新改）とペテロ先生は言っています。「乳」（ミルク）は生まれた赤子が、成長するために飲むものです。クリスチャンの初心者も「霊の乳」（みことば）を慕い求めていく人が、霊的に成長します。神と神の世界（国）の事が、心と霊魂で分かるようになります。成長のゴールは、神・キリストの霊が、その人の霊魂の中に内在（常住）してくださり、親子・夫婦のような親密な交流関係をもつようになることです。「（神とみことばに）従順であり続けて、自分の救いの達成（完成）に努めなさい。あなたがたの内（心）に働きかけて、その願いを起こさせ、実現に至らせるのは神です」（ピリピ2:12-13）。TCCは300名礼拝をめざしています。「この町に、わたしの民がおおぜいいる」（使徒18:10）と主が言われるからです。先週この欄で書いたように、この目標に立ち向かい、日々信仰を働かせて、神の「奇跡のみわざ」に期待しています。