2022.11.06　滅ぼして獲得する

ヨシュアとイスラエルはカナンの地に入り、七つの先住民を滅ぼし、追い払って、そこを自分たちの所有地とした。いまロシアのプーチン大統領がウクライナで同じ事を試みている。ヨシュアの場合、神がアブラハムに約束された事（創世記15:13-16）が実現したのである。神はそこをアブラハムの子孫に与えると約束され、ヨシュアの時にそれが実現した。彼らは先住民たちと次々に戦い、すべて戦って勝ち取った。神の助けと働きがあったからできた。詩篇121:1-2「わが助けはどこから来るのか。わが助けは天と地を造られた主から来る」。箴言3:6「すべての道で主を認めよ。そうすれば主はあなたの道をまっすぐにされる」。

生きていく上で、さまざまな問題、困難、悩みと戦わなければならないことがある。とくに自分の手に負えない事に出会った場合、上に挙げた二つの聖句を思い出してほしい。だれの助けがなくても、天と地を創造された神の助けがある。

旧約聖書のエリヤは、国中が飢饉に見舞われ、食べるものが尽きた時、神に助けを求めた。「ザレパテのやもめ（夫をなくした婦人）に、あなたを養わせる」と言われた神のことばを信じて、百キロ以上の道を空腹を抱えながら彼は歩き続けた。やもめとはいえ、きっと裕福な人なんだろうと思った。だが会ってみると、まったくの思惑外れだった。婦人も食べるものがない状態だった。エリヤは戸惑った。ここが肝心なところである。真の信仰は、「思惑外れから生まれる」。彼は神の言葉を信じた。神から聞いた言葉を婦人に話した。すると、婦人はその言葉を信じた！これが神の「みわざ」（奇跡）である。真の信仰は真の信仰を生む。そして、そこに神の奇跡が続く。彼らは貧困貧弱を滅ぼした。そして日々の糧を得た。「滅ぼして、獲得する」。これが「ヨシュア記」の内容である。

わたしの求める食物（腹でなく心と霊を満たすもの）は、主イエスと同じ（ヨハネ4:32）で、「救われる魂」である。これが与えられるよう、飢え渇いて日々求めている。与えるとの「神の言葉（約束）」を聖書からすでに聞いた。エリヤが期待したように、わたしたちも期待しよう。出会う人がたとえ思惑外れでも、エリヤに倣おう。真の信仰は、真の信仰をもつ人を生み出す。その人はわたしの心を満たすだけでなく、教会全員の心を満たし、神の心を満たす。貧弱な教会、貧困な教会ではなく、感謝と喜び、信仰と希望と愛に満たされた教会をめざそう。「わたしはわが栄光の家を輝かす」（イザヤ60:7）。