2021.10.03　願い

先週ピリピ2:12-13の聖句から、神は、「従順」な人、神を「恐れ敬う」人の心に働いて、「救いへの願い」を起こし、「実現に至らせる」方だと学んだ。従順についてこれまで何度もここにも書いたが、旧約も新約も聖書は神とみことばへの従順を何度も何度も教えている。サタンは、かって最上級クラスの天使だったが、途中から高慢になり、神への従順を嫌うようになったため、追放された。

現代人はとくに従順を嫌う。エペソ2:1-2に、「あなたがたは以前、不従順の子らの中に働いている霊（サタンの霊）に従って歩いていた」とある。神への従順は、へりくだりであり、自分を低くすること、捨てること、自分に死ぬこと、神にささげることでもある。現代人にとってとくに「狭き門」であるが、その門を入る人が神（聖霊）の命を受けるのである。神への従順は、神への信頼、愛である。神に栄光・誉をささげることでもある。だからその人に、神は聖霊（栄光）をお与えになり、神の思い・願いを告げ知らせようとされるのである。

先々週話したモーセ、ダビデ、その他の人たちも神の思い、願いを知って、それを目指すべき自分の夢・幻（ビジョン）として（使徒2:17）、立ち上がった。

わたしも二つの願いを与えられている。詩篇147:2「主はエルサレムを築き、イスラエルの追いやられた者を集められる」。この二つである。エルサレムは新約では教会を指す。では何が教会なのか？ マタイ16:16-19でペテロが、「あなたこそ生ける神の子キリストです」と言った時、「それをあなたに啓示したのは神である。あなたをペテロ（岩）と呼ぶことにする。この岩の上にわたしの教会を建てよう」と主が言われた。つまり神から知らされた（聖霊によって神・キリスト・みことばの霊的真理を知らされる）人が、それを信じて語ること。それが岩であり、その岩の上に教会（建物ではなく、神の霊的真理を知った人たち）を築くと言われた。神・キリスト・みことばに信仰によって従順する人に、聖霊が働かれ、霊的真理を次々に知らせ、悟らせてくださる。荒野やさばくのような状態だった霊魂が、道と川を得て、畑、園、林のように変わる。各種の実や穀物が生じ、喜び、感謝、平安、希望を得る。だから神に感謝をささげ、ほめたたえる。これが教会（エルサレム）である。こういう教会を主に築いていただきたい。それが願い、夢・幻です。さいわい、わたしと同じ願い、夢・幻をもつ人たちがすでに与えられています。