2021.09.12　神から選ばれる人、選ばれない人

先週、アダムとエバの二人の息子が、自分たちの「ささげもの」をもって神を礼拝したと話しました。神は弟アベルを顧み、兄カインを顧みられなかった（創世記4章）。神の「こころ」に適う人かどうかで選びが決まるのです。

アブラハム夫妻の二人の息子の場合、神は次男イサクをアブラハムの後継者とされました。長男イシマエルは人間の考えと働きによって生まれた子だったので、後継者に選ばれなかったのです。イサクは神によって生まれた子でした。ヨハネ1:12-13に、「イエスを受け入れた者、その名を信じた者に、彼は神の子となる力を与えた。それらの人たちは…神によって生まれたのである」とあります。同3:3「だれでも新しく生まれなければ、神の国を見ることはできない」。5「だれでも水と霊から生まれなければ、神の国に入ることはできない」とあります。エペソ1:13-14に、聖霊の証印を個人の霊に押された人は、神の国（霊的祝福）を継ぐ（受け取る）とあり、同1:3（新改）「天にあるすべての霊的祝福をもって祝福」されるとあります。その祝福とは、同1:8-9（神のご計画について）、「あらゆる知恵、悟りを賜り」、「御旨の奥義が示される」ことなどです。それにより神とキリストを、頭でなく霊と心で真に深く知り、神との霊の一致が生まれ、神の子の実質をもつようになるのです。

次に、イサク夫妻の双子の息子たちをみましょう。狩から帰った兄エサウは空腹で苦しみ、弟が煮ている豆を見て、「それを食べさせてくれ」と言った。すると弟は、「長男の特権をわたしにくれたら、豆を全部あげよう」と答えた。「いまの空腹のこの時に、長男の特権など何の役に立とうか」と言って豆と交換した。長男の特権とは、父の財産を他の兄弟の二倍受け取る権利である。将来への約束である。彼は将来の約束よりも、いまが大事だと思った。簡単に約束事を放棄した。これが神に選ばれない理由です。一方弟は後に兄から憎まれ、身の危険を覚えたので、家を離れ、はるか遠くの親戚へ向かいました。ある夜、石を枕に野宿した時、夢の中で神が彼に将来の祝福を告げられた。ヤコブは驚き、その場で神を礼拝した（創世記28章）。この時のヤコブは杖一本しか持たず、身も心も非常に乏しかった。しかし、将来の祝福を語られた神を信じた。これが選ばれた理由である。わたしたちは教会に来ているが、いまどちらのタイプなのか。神に選ばれる人になりましょう。