2022.12.04　わたしたちのゴール

いまサッカーの「ワールドカップ」がカタールで行われています。相手チームのゴールにボールを入れると、一点取れるというゲームですが、お互いになかなか一点が取れないところにエキサイトする面白さのあるゲームです。

ゴールと言えば、わたしたちのゴールは何でしょうか。どこにあるのでしょうか。聖書の一番はじめは「創世記」ですが、1-2章に、人間の創造記事が出ています。1:26-27「神のかたち」に創造された。「神のかたち」は霊です。神は人間にも霊（魂）を与えられた。動物に霊はありません。2:7「土のちりで人を造り、命の息を吹き入れられた。そこで人は生きた者となった」。「土のちり」とは、現代の言葉で言うと、物質の元素です。人体を構成している元素は、酸素・炭素・水素・チッ素・カルシウム・リン・カリウムなどです。元素とは、それ以上分解できないものを言います。つまり人間は、神からの霊魂と物体・物質としての「からだ」で構成されています。この「からだ」のゴールは死です。

では、霊魂のゴールは何でしょうか。旧約・伝道の書12:7「ちり（からだ）は、元のように土に帰り、霊はこれを授けた神に帰る」。「神に帰る」が霊魂のゴールです。だが、そこで終わるのではなく、神の「さばき」（報い）を受けることが定まっています。「一度だけ死ぬことと、死んだ後さばきを受けることが人間に定まっている」（へブル9:27）。

この事についてイエス・キリストはなんと言っているでしょうか。ヨハネ5:28-29 「墓の中にいる者たち（死んだ人のこと）が神の子の声を聞き、善を行った人々は生命を受けるためによみがえり、悪を行った人々はさばきを受けるためによみがえって、それぞれ出て来るであろう」。「よみがえり」とは、眠りから目覚めること。「善を行った」とは、太陽、地球、人間を創造された神に感謝を言い表し、神や創造の目的を知り、その目的に従おうとすることを言います。「悪を行った」とは、それをまったくしなかったことを言います。神を無視すること。それが悪であり、罪です。善人は、神とキリストの霊的な国に迎えられ、命の息（聖霊）と命の「みことば」を受け取ります。霊魂が生かされ、満たされ、進化し、充実します。一方、悪人は「さばかれ」、神の前から永久に追放され、サタンと共に滅びの世界に入り、永遠に苦しみます。これらが霊魂の最終ゴールです。

死後の「霊の両世界」については、肉体に生きる物質人間にとって、まったく理解し難い、検証し難い、信じ難い世界です。ただ霊界をも支配する唯一の神だけがこの事を知っているのです。動物が人間世界を完全に理解できていないのと似ています。