2022.11.27　神に近づきなさい、そうすれば神は近づかれる

ヤコブ4:8の言葉です。どのようにして神に近づくのか。神の「ことば」を知ることによって近づきます。箴言1:23 「わたしの戒め（ことば）に心をとめよ。わたしは自分の思いをあなたに告げ、わたしの言葉を知らせよう」（口語訳）。「自分の思い」を新改訳・新共同訳は「わたしの霊」と訳しています。コリント第一2:11に「神の思いは神の御霊以外に知るものはない」とあり、また原語の「ルーア」には、「思い、霊」どちらの意味もあります。とにかく、神の「みことば」を読み、聞くようにしよう。そして思い巡らし、深く味わうようにしましょう。

性格的に大雑把な人、几帳面な人の違いがあります。集中しない人、する人。パウロが使徒行伝16章で、何人かの婦人に話した時、ルデヤは「注意深く聞いていました」（新共同訳）。だから話が彼女の心に入りました。人も動物も集中心をもっています。それを何に向けるかです。イエス・キリストは、「朽ちるもののためにではなく、朽ちないもの（永遠の命）を得るために働きなさい」と教えました（ヨハネ6:27）。霊魂に永遠の命を与えるものは、ただ一つ、神のことばです。これに心を向け、集中させていくなら、神は、みことばの霊的命と光を与えてくださいます。命と光により、心はむなしくならず、やみに支配されず、自信がついて、明るくなります。それまでの閉塞感から開放感へと大きく変わります。あなたも確実に変われるのです。

みことばに対して心を集中させる必要性について、旧約聖書の「土地」の場合を見ましょう。神はアブラハムと子孫に「土地」を与えると約束しました。その土地を「見渡しなさい」（創世記13:15）、「歩き回りなさい」（同17。新共同訳）と言われた。実際に「見渡した」のはモーセです（民27:12-13、申32:49-50）。「歩き回る」のはヨシュアたちです。そのヨシュアに神が言われた。「あなたがたが足の裏で踏む地はみな与える」と（ヨシュア1:3）。つまり、密着させるなら与えるということです。土地の場合は足ですが、みことばの場合は心です。みことばに心を集中させる（密着させる）。すると、さきほど言った霊的命と光が心に入って来るのです。イエスさまを信じているだけで十分ではないのかと言う人がいます。聖書をあまり知らない人、読んだことがない人です。神の「救い」の計画は、みことばの命と光が霊魂に豊かに入り、神の子、キリストの花嫁へと霊魂の実質が変えられていくことにあります。自分の判断だけで歩んではなりません。