2022.09.18　「地上での人生」と「天上での人生」

地上での人生は、「肉体のからだ」を伴う人生です。この「からだ」には寿命があります。先日亡くなられた英国のエリザベス女王は96歳でした。華やかな人生でしたが、霊魂は地上を離れ、眠った状態で天上に移されました。地上の事はよくわかりますが、天上の事はまったくわかりません。「天上の世界などない」と言う人がいたり（神はいないと言う人に多い）、「死後はこうだ」と言う人がいたり、いろいろですが、確たる根拠を示すことができない状態です。確たる事を言い得るのは、「天と地を支配している神」だけです。その神が人間に、ご自分の霊により「霊の世界」（天上の世界）について啓示されました。「聖霊はあなたがたに、すべての事を教え」（ヨハネ14:26）。啓示を受けた人が記録し、それらを集めたものが「聖書」です。聖書から知ることができます。「天上での人生」とはどのようなものなのか、要点だけを以下に記します。

天上世界（霊の世界）には、神、霊としてのキリスト、天使たち（善天使と悪天使）、肉体を離れた人間の霊魂（眠った状態）が存在します。ヨハネ5:28-29「墓の中にいる者たち（死者）がみな、神の子の声を聞く時、善を行った人は『命を受けるため』、悪を行った人は『裁きを受けるため』、よみがえって、それぞれ出て来る」。テサロニケ第一4:14「イエスにあって眠っている人々」、16「キリストにあって死んだ人が、よみがえり」。コリント第一15:51-52「眠り続けるのではない。…ラッパの響きと共に…死人は、よみがえり」、44「『霊のからだ』によみがえる」。つまり、霊魂が眠りから覚め、キリストに属す者は「霊のからだ」を着る（霊のからだに包まれる）。そして、どうなるのか。

黙示録21章に、「天のエルサレム」（聖都、キリストの花嫁）と、そこに出入りする「諸国民と王たち」を紹介している。花嫁は、マタイ25章の「花婿と一緒に部屋に入った思慮深い乙女たち」であり、諸国民と王たちは、あかりと油を十分もっていなかった思慮の浅い乙女たちである。イザヤ2:3,5。諸国民と王たち（有名人、有力な人）は、キリストのもと（天のエルサレム）へ行き、教えを受け、学び、思いが変えられていく。イザヤ60:1-7。65:17-18,25「狼と小羊は共に食らい」、11:6-9「狼と小羊は共に宿り」「わが聖なる山のどこにいても損なわない。主を知る知識が満ちるから」。互いに神と隣人を愛するようになる。