2022.09.04　エペソ1章が語る醍醐味

これは「クリスチャン特有の醍醐味」である。イエスと共にいた群衆が空腹状態であるのを見て、可哀想に思われ、「パンの奇跡」によって彼らを満腹させたというマルコ8章の出来事を前に書いた。彼らは驚き、極上の醍醐味を味わった。現代のイエスの群衆である教会はどうか。心は満たされているのか。いないのか。エペソ1章から、クリスチャンに与えられる「神の救いのわざ」（醍醐味）を見ていこう。心の空腹状態と決別し、いつも満たされるようになろう。ダビデは詩篇23:6で、「生きている限り、必ず恵みと慈しみが伴う」と言った。どうすればそうなるのか。それを掴み取ろう。1章を4つのパーツに分けて、パートごとの要点を見ていこう。

①3-6）
神は御子イエス・キリストに、従う者を神の子とし、神の霊的なもろもろの祝福を受け取らせようと計画された。それは、神とキリストが「ほめたたえられる」ためである。

②7）
神は、わたしたちが「神の存在」に気づくように、太陽、地球、諸生物を創造された。だが「見ても見ず、聞いても聞かず」、神を知ろうとしなかった。無関心と不従順の中にいた。神は、人間の「この罪」を取り除く（赦す）方法として、御子イエスを代わりに処罰された。それがイエスの十字架刑である。神のこの方法を心で信じて受け入れる者は、神への罪が赦される。大きな恵みの第一歩である。

③8-18）
神は「恵みをさらに増し加え」（8）、赦された人に、神と「神の救い」（奥義）を具体的に心の中に知らせるため、啓示の霊（聖霊）を与えてくださる。使徒2:32-33「イエスは父から約束の聖霊を受けて、それを…注がれた」。聖霊を受けると、心の霊の目が開かれ、神の存在を実感し、認めることができるだけでなく、聖書で語られている「みことばの真理（道）と、みことばにある霊的いのち」（これらが神の国の実体であり実質）を受け取るようになる。イザヤ35:5-7「見えない人の目は開かれ…」、マラキ4:2「牛舎から出る子牛のように外に出て、飛び跳ねる」。この格別な醍醐味を味わうようになる。

④19-23）
神が約束された事（みことば）は必ず成しとげられると「固く信じる」者に、神が働かれ、その成就・実現を見せてくださる感動的な醍醐味がある。