2018.06.03　勝利の人生

＜テサロニケ第二 2:13-17＞

１．13-14

「神があなたがたを選んで、御霊によるきよめと、真理に対する信仰によって救を得させようとして、福音により召して、主イエス・キリストの栄光に与らせてくださる」ことを感謝している。

「神が選んで」とあるが、はじめから神の選びがあったという意味ではない。イエス・キリストの「福音」（神に対する罪のゆるし・聖霊とみことばによる霊魂の救）を聞いて、それを心に受け入れた人は、神の召しに応じたのであり、結果として「選ばれた」ことになる。神の召しに応じるか応じないかで選びが決まる。

「救」は、まず罪のゆるしから始まる。イエスの十字架の刑罰（神罰）死は、わたしたちの神への罪の「ゆるし」のためであった。死んだ後、イエスは復活し、昇天し、神から「聖霊を受けて」（使徒2:32-33）、ペンテコステの日（五旬節）に、祈り求める120名ほどの人々に聖霊を注がれた。受けた人々は聖霊に満たされ、大胆にイエスを証した。聖霊は「真理の御霊」（ヨハネ15-16章）とも呼ばれ、みことばの真理を悟らせる。人間による学問や研究による聖書解釈ではなく、「霊によって霊のことを解釈する」（コリント第一2:13）ために聖霊が必要となる。霊魂（神のかたち）の「救」は、聖霊とみことばにより、神の「道・真理・いのち（永遠のいのち）」（ヨハネ）、「神の国・神の義」（マタイ）、あるいは「キリストの栄光」（冒頭）を霊魂で知り、悟り、味わう（黙示録3:20「食を共にする」）という経験をリアルにすることによって実感の伴ったものとなる。観念的空想的なものではない。経験するから確信や大胆さが生まれ、確固たるものになっていく。

２．15-17

「堅く立って、わたしたちの言葉や手紙で教えられたことを、しっかり守り続けなさい」。「キリストと神が…心を励まし、強め、すべてのよいわざを行い、正しい言葉を語る者としてくださるように」。

霊魂は救を受けるが、現実の生活環境や社会環境は、あいかわらず不安定なままである。いつ何が起こるかわからない。万一、試練に出会って苦しむ時、神のことばに「堅く立ち、神の約束を信じ続けよう」。「キリストと神が心を励まし、強めてくださり」、状況を変えて勝利させてくださる。そういう経験を二、三度すれば、きっとキリストと神、みことば、福音を他の人にも知らせてあげたいと願う者になっていくものである。