2022.05.15　力と愛と慎みの霊

今年の聖霊待望月間（5-6月）のテーマとしてテモテ第二1:7から青年会が選びました。力とは何の力でしょうか。イエス・キリストは、「聖霊が下る時、あなたがたは力を受けて、わたしの証人となるであろう」と言われた（使徒1:8）。イエスが救い主であると確信をもっている人。確信をもって語る人。これがイエスの証人である。ヨハネ4章に、サマリヤの町の人たちがイエスを迎えて、イエスから親しく聞いた結果、イエスがまことの救い主であることがわかったとある。彼らはイエスに対して確信をもった。同じく、聖霊がわたしたちの心霊に入ってくると、イエスについて「目が開かれ」、確信をもつようになる。だれに対しても確信をもって、イエスは救い主だと語ることができる。イエスへの確信。これがまず最初の力である。

コリント第一2:9-14。人の心に想い浮かびもしなかった事を、神は神を愛する者たちのために備えてくださった。それを御霊によってわたしたちの心霊に啓示してくださる。聖霊は神の「深み」（隠された奥義としての神の知恵。エペソ1:9-10の「神の計画」）までも明らかにされる。神の思いを知るのは神の霊だけである。神の霊によって、わたしたちは「神の恵みを悟る」のである。神の恵みとは、キリスト、聖書、神の創造の計画などをいう。聖霊は人間の教師にはるかに優る天上の教師であり、この教師からしっかり聖書を学ぶ人が神の世界を正しく知り、生かされ、語る人になるのである（詩篇23:3）。

聖霊は、信じて求める人に与えられる。イエスは、夜中にパンを貸してほしいと、友人に求めた人の事を話された（ルカ11章）。友人はすでに寝ていたので断ったが、「しきりに求めるので」、起きてパンを出してくれた。聖霊を求める人も、あきらめず、与えられるまで「信じて」求めなさいとイエスは言われる。わたしもそうして聖霊をいただいた。「受けた」という明白な自覚があった。異言は、かなり後日になってから、礼拝後の祈りの中で、「生涯を献身します」と告白した途端、突然口からほとばしり出てきた。驚いた。約束どおりわたしは献身し、大学を中退して聖書学院に入学させていただいた。聖霊を受ける時の状況は、人さまざまである。だれかの真似をする必要はない。ただ真剣に求めていくなら、主は与えてくださる。