2018.05.20　聖霊はどんな人に？（聖霊待望礼拝③）

イザヤ42:1「わたしの支持するわがしもべ、わたしの喜ぶわが選び人を見よ。わたしはわが霊を彼に与えた」。

「支持する」と訳された原語（へブル語）ターマクは、「心にとめる・しっかり捉える」の意味もある。神が心にとめる人、そして喜びとする人に聖霊をお与えになる。どういう人を「心にとめ」、また「喜びとする」のか。例としてマタイ18:4「幼な子のように自分を低くする者」がある。すなおな心で神の言葉を受け入れ、従順する者。そのような者に神は心をとめ、喜び、選ばれる。

先日、あるスーパーで5歳くらいの男の子が母親からカートを返してきてと言われ、カート置き場へ返しに行くのを見た。母親は、「右と左をよく見るのよ」と言った。男の子は言われたとおり車に気をつけて、右左を見ながらカートを戻した。その子の「すなおさ・従順さ」に心が留まった。

サムエル上15:22。預言者サムエルはサウルに言った、「主はその御言葉に聞き従う事を喜ばれるように、燔祭や犠牲を喜ばれるであろうか」と。御言葉に従順することこそ何にも優る「神が喜ばれるささげもの」だと。ローマ12:1に、「あなたがたのからだを神に喜ばれる、生きた聖なる供え物としてささげなさい。それが、あなたがたのなすべき霊的な礼拝である」とある。神の言葉に従順しようとの思いから出た従順が、神に喜ばれる「霊的な礼拝」であり、「からだをささげる」ことなのだという。

神が「心をとめ、喜ばれる人」に聖霊は与えられる。使徒5:32も「神がご自身に従う者に賜った聖霊」と言っている。カインは自分に従順で神に従順でなかった。アベルは自分よりも神に従順であった。両親から聞いた「皮の着物」の話からアベルは神の心を悟ろうとしたが、カインは悟ろうとせず、自分の思い・考えに従った。

聖霊のバプテスマは、聖霊の充満体験である。初代教会のペンテコステの日のように突如として聖霊充満を体験することがある。また、エゼキエル47:3-5のように、次第に聖霊充満へと導かれていく場合もある。後者の場合、水かさ（聖霊）が次第に増していく。地面（自分）が下がっていったからである。