2022.01.30　信仰の人ヨシュアに学ぶ

モーセに代わって新しい指導者になったヨシュアはイスラエルを導き、カナン征服を開始するが、増水期のヨルダン川を渡る時の困難、そして次にエリコを攻める時の困難と、続いて困難に直面した。彼は神の奇跡に頼み、神の指示を求めた。神は、「契約の箱」（神の言葉）を用いるよう指示した。それをもって「川にとどまれ」、それをもって「ラッパを吹き鳴らし、エリコのまわりを回り続けよ」と。ラッパは、「勝利の宣言」である。主はエリコをくださる。エリコはわれわれイスラエルのものになる！と高らかに宣言する。しかし、川の時と違って、七日目までエリコは何の変化もなかった。だがその日七度回った。すると突然城壁が崩れ始めた。

ここから「神が働かれる方法」を学ぶことができる。課題、問題、困難などに直面した時は、ためらわず神に頼る。神からの言葉を得よう。目の前の状況や状態よりも、神とその言葉に心を向け、言葉どおりになると心に信じる。それが「信仰」である。信仰を維持し（守る）、心または口で、神が実現（勝利）されると大胆に告白、宣言する。告白、宣言はさらに神に喜ばれる信仰である。「心で信じて義とされ、口で告白して救われる（神からの報いを受ける）」（ローマ10:10）。神はご自分の言葉を信じる者に、言葉どおりの「しるし」（確証、奇跡）を与えられる（マルコ16:20）。

ヨシュアの信仰は、カナンを偵察して帰り、モーセと民に報告した時にも見られた。新改訳）「わたしたちが主の心に適えば、主はわたしたちを導き、カナンの地をくださるでしょう」（民数記14:8）。「主の心に適う」とは、主の言葉を信じ、信仰にとどまり、必ずそう成る（実現する）と告白、宣言していく信仰姿勢を言います。パウロはローマ4章でアブラハムを「信仰の父」と呼び、アブラハムが自分たちの絶望的な状態よりも、神の約束の言葉に目を向け、信じ、神がそれを成し遂げられると確信して、「栄光を神にささげた」と言っています。信仰は「神に栄光をささげる」ので、神が喜ばれ、報いられるのです。神から「栄光だ」と見られるほどの信仰をささげようではありませんか。イエス・キリストもヨハネ13:32で「彼によって（神が）栄光をお受けになったのなら、神ご自身も彼に栄光をお授けになるであろう」と言われた。ヨシュアは信仰を、「信仰の父」アブラハムに倣ったことでしょう。わたしたちも倣い、神に栄光を与え、神から栄光を受けましょう。