2022.01.02 　イエスが切に願い、祈られたこと

それは、ヨハネ17章に記されています。クリスチャンであれば関心があるでしょう。イエスの言葉を三つの部分に分けます。

1.「わたしはあなた（神）が世から選んで、わたしに賜った人々に、み名をあらわしました。彼らはあなたの言葉を守りました」（6）

旧約時代に神はモーセを立てて、エジプトにいるイスラエル（神の民）をそこから導き出し、約束の地に向かわせました。新約時代はイエス・キリストを立てて、全世界の人々の中からイエス・キリストに従う人々を選び出し、約束の国（神の国）へと向かわせます。「彼らはあなたの言葉を守りました」。これが神に「選ばれる条件」です。旧約のイスラエルは、荒れ野の長旅の疲れと約束の地に入ることの困難さに気持ちが負けました。約束の言葉を信じ通すこと（守る）ができず、入れず、選びから落ちました（へブル3:6～4:6）。「わたしはあなたからいただいた言葉を彼らに与え、彼らはそれを受け、…本当に知り、…信じるに至ったからです」（8）。「本当に知り」は、マルコ16:20「御言に伴うしるしをもって、その確かな事をお示しになる」とあるように、信じ、守る者に聖霊をはじめ、神による「しるし」が与えられて、確信が与えられるのです。

2.「真理によって彼らを聖別してください。あなたの御言葉は真理であります」（17）

ここは、イエスの十字架死の後も、聖霊によって御言が語られることを神に願われたのです。四福音書のイエスの言葉（教え）以外は、真理の御霊によって示されたパウロ、ペテロ、ヤコブ、ヨハネらが語り、教えました。ヨハネ14:26「聖霊はすべてのことを教え、またわたしが話しておいたことを、ことごとく思い起こさせるであろう」。聖霊はいまわたしたちに、聖書の言葉の「意味」を理解させる（悟らせる）働きをされます。あの言葉、記事、出来事と、この言葉、記事、出来事との霊的な、信仰的な関係性をも知らせます。バラバラに知るのではなく、縦横がつながるネット情報を与えてくださり、信仰と救いを強化されるのです。

3.「あなた（神）がわたしのうちにおられ、わたしがあなたのうちにいるように、…彼らもわたしたちのうちにおらせるためです」（21）

「父よ、彼らをわたしのいる所に一緒にいるようにしてください」（24）。場所が一緒。そしてイエスの「思い、考え、価値観、計画」を心霊で共有する神の家族としてくださいと祈られた。