2021.10.31　神との霊的な交流関係

神が人間に、ご自分の「かたち」である霊魂を与えて「創造なさった」（創世記1:26-27）のには、それなりの理由・目的があるからだ。神は神としての固有の霊魂をもっておられる。人間にも人間としての固有の霊魂をお与えになった。両者が「霊的な交流関係」をもち、交流を通して人間が神を霊的に知り、そのすばらしさがわかり、神に感謝し、ほめたたえ、あがめ、栄光と誉をささげる。すなわち「礼拝」をささげるためである。人間創造の最大の理由・目的はここにある。それともう一つは、神と交流関係をもつ人間同士が互いに交流し合い、それによってお互いが益し合う。この事によっても神に感謝と賛美をささげるのである。

イエス・キリストは神を「父」と呼ばれた。マタイ5-6章で、「あなたがたの天の父は」と何度も言われた。神と人は「父と子」の関係にある。また、神は旧約のエレミヤ31:32で、イスラエルのことを「わたしは彼らの夫であった」と言っておられる。つまり「夫と妻」の関係でもあると。神と人は家族関係にあるということです。もっとも近い隣人関係です。この事をわたしたちは知っているのでしょうか。神を、わたしたちとは「かけ離れた、遠い存在」、「近寄り難い存在」と思っていませんか。実はそうではないのです。神はわたしたちの父という立場であり、また夫という立場にある方で、すばらしい霊の家族なのです。

では、「父と子」という関係をみましょう。わたしたち自身は「子」の資格を失った者ですが、イエス・キリストという「神の御子」を信じ、心に受け入れることで、「子」の立場を得るようになりました。エペソ1:7）キリストにより、「罪のゆるし」を受け取り、8）「さらに恵みを増し加えられ」、13-14）「神の国を受け継ぐ証印としての聖霊」を受けるとあります。聖霊は、3）「霊のもろもろの祝福」（つまり「神の国」）をわたしたちの霊魂にもたらす働きをされます。「罪の赦し」と「聖霊の祝福」。この二つの恵み（ダブル・ポーション）を受ける者が、「子」（長子）です。みなさんはすでにこの二つを受け取っていますか。とくに二つ目を得ていますか。「霊のもろもろの祝福」は、わたしたちの霊魂を「神の国」（神の家、天のエルサレム、神の都）へと造り変えるものです。この霊の祝福は、キリストとの日頃の霊的な交流関係を通してのみ与えられるものです。交流関係を途絶えさせてはいけません。ザアカイのように自分を低くして、主を心に迎え入れましょう。