2021.08.15　イエスが天で受けられた二つのもの

１．マタイ28:16-18

ガリラヤへ帰った11弟子たちはイエス指定の山にのぼった。そこでもう一度イエスに会った。イエスは言われた、「わたしは天においても地においても、いっさいの権威を授けられた」と。エペソ1:20-22はこの事をもう少し詳しく書いている。「神はその力をキリストのうちに働かせ、彼を死人の中からよみがえらせ、天において右に座らせ、彼をすべての支配、権威、権力、権勢の上に置き、この世と次の世（すなわち地と天）にあるあらゆる名の上に置かれた。つまり万物をキリストの足の下に従わせ、彼を万物の上に立つ支配者として教会に与えられた」。

彼が神に全き従順を貫徹し、「十字架による死」という壮絶な最後を遂げられたので、神は彼に「万物を従わせる権威」を与え、その名を大いなるものとされた。イエスはヨハネ14-16章で四度、「わたしの名によって何でも求めなさい。それを叶えてあげよう」と言われた。エペソ1:22は彼の名の権威を教会に与えられたと言っている。われわれ教会はその権威を十分使っているだろうか。困った時だけ助けを頼む程度でいいのか。それでは彼の権威に失礼ではないのか。わたしは18年前、新しい土地と会堂を求めた。主は与えてくださった。いまは300名礼拝を求めている。マタイ25章の「タラントのたとえ」にあるように、信仰を用いるべきである。主の権威が発揮されるよう求めるべきである。

２．使徒行伝2:33

「イエスは神の右に上げられ、父から約束の聖霊を受けて、それをわたしたちに注がれた」。わたしたちの霊魂に注がれる聖霊を受けられた。この聖霊についてはヨハネ14章に紹介されている。神の霊的真理が個々の人の霊魂に明らかにされるよう働かれる。コリント第一2章、コリント第二3:17-18、イザヤ11:2-3にも書かれている。聖霊によって個々の牧師や信者たちの「霊の目が開かれ」なければ、霊である神や神の国の事を知ることはできない（ヨハネ3:3、5-6）。聖霊は「幕屋」で言えば聖所の燭台である。オリブ油が燃えて明かり（光）を放つ。向かい側に置かれたパンを照らす。パンは「みことば」。つまり聖霊は、みことばを悟らせる働きをする。そこから神への感謝、賛美、愛、信頼、信仰、従順、献身の思いが生まれる。その思いを神にささげる。それが礼拝であり、聖所の香の祭壇である。幕屋は後に神殿（宮）となった。そしてキリストの登場により、救われた人の霊魂が「神の宮」と呼ばれるようになった。わたしたちの霊魂の中に、燔祭の祭壇、聖所、至聖所がなければならないのです。