2018.02.04　明るい未来　

＜テサロニケ第一 4:13-5:8＞

ここからパウロ先生は、話題をがらりと変えて、「イエスにあって死んだ人たち」の事を書いた。当時、テサロニケの信者への迫害が激しかったことやパウロ自身、投獄の身であり、処刑の危機があったからであろうか。神がイエスを復活させたと信じる者は、たとえ死んでも、神はイエス同様に死の中から「導き出して」（復活させて）くださると書いた。肉体の死により、霊魂は肉体を離れて一旦「眠る」が、「いつまでも眠りつづけるのではない」（コリント第一15:51）。よみがえる（復活する）。それはいつなのか。主イエスが「天使のかしらの声」と「神のラッパの鳴り響くうちに」、合図の声で天から下って来られる。その時、「キリストにあって死んだ人たちが、まずよみがえり」、霊の身体（霊体）が与えられ、地上に生き残っている信者（イエスの復活を信じる者）は、同じく霊体に変えられて、空中に携挙され、主イエスとお会いする。そこには復活した霊体の聖徒たちもいる。イエスさまを身近に見る。そこから先は、天の御国において無数の天使たちに仕えられながら、新しい霊的御国で主イエスと永遠を過ごす。そこにはもはや罪も悪も争いも病も死も苦もない。永遠のいのちの御言と聖霊に生かされ、互いにきわめて善良で有益な生産的な生き方をしていく。輝かしい御国での新しい生き方である。

パウロ先生は言う。この事を常に覚えておきなさい。それによって心に「慰めと励まし」を受け取りなさいと。人は自分の未来が明るいと、嬉しくなり、勇気が出て、善人にもなれる。反対に、未来が閉ざされていると、心がよどみ、むなしくなり、不安になり、暗くなる。時に荒れ、病む。人の幸・不幸は未来にかかっている。神はキリストにより、わたしたちに明るい未来を備えてくださった。地上がすべてではない。天の御国がある。

神に信仰を働かせていく時、信じたものを所有するようになる。使徒行伝3章の「美しの門」で毎日物乞いをしていた男は、ペテロの言葉を聞いて信仰を働かせた。その結果、立つことができ、歩けるようになった。男は信じたものを所有することができた。神からのものは、すべて「信仰によって受け取っていく」。何よりも信仰の従順を見られる。では、イエスはいつ来られるのか。大地震と同じで、到来の時期はだれにも明言できない。いつ来ても対応できるように対策を立て、備えをするように、神の御言の光の中を歩み続ける。それがイエス到来への対策であり、備えとなるからである。